デザイン思考を取り入れたWeb制作とは?

Webサイトをリニューアルしても、思ったように問い合わせが増えない。デザインを整え、情報も増やしたはずなのに、なぜか成果につながらない。

その原因は、見た目や機能ではなく、訪問者が何を知りたいのか、どこで迷うのか、どんな気持ちで比較しているのかを十分に捉えきれていないことにあるかもしれません。

デザイン思考を取り入れたWeb制作では、企業が伝えたいことからではなく、ユーザーの行動や感情、潜在的なニーズを観察するところから考えます。

成果につながるWeb制作に必要な視点

Webサイトは、ただ情報を掲載するだけでは十分に機能しません。訪問者が何を知りたいのか、どこで迷うのか、どのような気持ちで比較・検討しているのかを捉えたうえで、内容や導線を設計することが大切です。

私たちは、デザイン思考を取り入れたWeb制作を通じて、見た目や機能だけでなく、ユーザー理解を起点にしたサイト設計を行っています。Webサイトが目的を果たし、問い合わせや信頼形成、事業の成長につながるように、情報の伝え方から全体の流れまでを丁寧に整理します。

Webサイトをもっと活用したい方、現状のサイトに課題を感じている方にとって、この記事が次の改善点を見つけるヒントになれば幸いです。

論理だけでは届かない、納得を生むWeb制作

Webサイトは、情報を整理し、わかりやすく伝えることが基本です。しかし、情報が正しく並んでいるだけでは、必ずしも問い合わせや相談につながるとは限りません。

訪問者は、サービス内容や費用、実績を確認しながらも、「本当に自社に合うのか」「この会社に任せて大丈夫か」といった不安や迷いを抱えています。だからこそ、Web制作では、論理的な情報設計に加えて、ユーザーが納得して次の行動に進めるような伝え方が必要になります。

私たちは、デザイン思考を取り入れることで、ユーザーの行動や感情、検討時の迷いを捉え、情報の順番や見せ方、導線に反映しています。ユーザーが必要な情報にたどり着き、安心して相談できる状態をつくることが、成果につながるWeb制作には欠かせません。

デザイン思考をWeb制作に取り入れる意味

「デザイン」という言葉から視覚的な表現を連想しがちですが、ここでのデザイン思考とは、見た目の追求ではなく、ユーザーの真のニーズに応える「設計」のプロセスを指します。

このWeb制作アプローチの核となるのは「共感」であり、ユーザーの立場に立って問題解決することを目指します。私たちはこのデザイン思考を取り入れ、ユーザーに寄り添ったWebサイト設計を実践しています。

サイト利用の文脈を大切にし、利用者とその目的を明確に定義。カスタマージャーニーなどの手法を用いて、理想的なサイト構造の仮説を立て、効果的なWeb制作を行います。

共感からユーザーの課題を見つける

デザイン思考の最初のステップは「共感」です。ユーザーが直面する課題や悩みを深く理解し、その解決策を探ります。この共感プロセスから得られた洞察は、Webサイトの構造やデザインに反映され、ユーザー満足度と問い合わせにつながる可能性を高めます。

私たちのWeb制作では、「どのような情報を提供するか」だけでなく、「ユーザーがどこで迷い、何に不安を感じるのか」という視点を大切にしています。論理的に情報を整理するだけでなく、ユーザーが納得して次の行動に進める流れを設計することで、問い合わせや相談につながりやすいWebサイトを目指します。

Webサイト単体ではなく、接点全体で考える

Webサイトは、それ単体で完結するものではありません。ユーザーは検索、SNS、広告、営業資料、紹介、イベントなど、さまざまな接点を通じて企業を知り、比較・検討します。

だからこそ、Webサイトの役割を考えるときには、サイトの中だけを見るのではなく、ユーザーがどこで企業と出会い、どのような情報に触れ、どのタイミングでサイトを訪れるのかを含めて設計することが大切です。

Webサイトと他の施策をつなげる視点

Webサイトだけを整えても、ユーザーがそこにたどり着くきっかけがなければ、十分に機能しないことがあります。だからこそ、検索、広告、SNS、営業資料、展示会や紹介など、他の接点とのつながりを考えることが大切です。

実際のプロジェクトでも、Webサイトの設計やコンテンツだけでは成果が見えにくい場面があります。そのような場合、少額の広告出稿やSNSでの発信、既存顧客への案内などがきっかけとなり、Webサイトが検討を深める受け皿として機能することがあります。

観察から潜在ニーズを捉えるWeb制作

アンケートやインタビューでは表面化しにくい本質的なニーズをデザイン思考をもとにした観察によって捉えることで、ユーザーの状況に合ったWebサイトを制作できます。

ユーザーの感情を理解するための観察

ユーザーが言葉で表現することと、実際に感じていることには差があります。サービス内容を理解していても、費用感に不安があったり、依頼後の進め方が見えずに迷っていたりすることがあります。

私たちのWeb制作では、ユーザーの行動や反応を丁寧に観察しながら、どの情報が不足しているのか、どこで判断が止まっているのかを考えます。そうした視点を持つことで、ユーザーが安心して次の行動に進みやすいWebサイトを設計できます。

データだけでは見えないユーザーの本音

アンケートやデータ分析は有用な情報を提供しますが、そこには常にバイアスや限界があります。一方、観察はユーザーの無意識の行動を捉え、それが何を意味するのかを深く洞察する手段です。

例えば、ユーザーがどのページに長く滞在するのか、その動きを観察することで、ユーザーが求めているコンテンツや体験を明確にし、効果的なWeb制作に活かせます。複数パターンによる広告テストからも、人が何に価値を感じるかは状況や文脈によって変わることがわかります。

潜在ニーズをサイト設計に活かす

競合他社や過去の成功事例にとらわれず、ユーザーの潜在的ニーズを見つけ出すことが重要です。「カフェだからくつろげる空間が必要だ」という固定観念や、「ライバルが新製品を出したから我々も同様にしよう」といった競争意識は、本当のニーズを見失わせる可能性があります。

観察に基づいたデザイン思考によるWeb制作は、このような思い込みから離れ、ユーザーが本当に求めているものを見つけ出すための有効な手法です。

これからのWeb制作に必要な視点

デザイン思考を活用したWeb制作は、単に美しいサイトを作ることではなく、ユーザーの状況や目的に合ったサイトを構築することです。それを実現するには、Web制作の枠を超え、リアルやSNSなどの他のメディアとの連携を考えることが必要です。

現状のWebサイトを見直す

アクセス解析の数値だけで判断するのではなく、ユーザーがどのページを見て、どこで迷い、どこで離れているのかを確認します。実際の行動を観察することで、改善すべきポイントが見えやすくなります。

ユーザーが本当に求めていることを捉える

問い合わせ内容やアンケート、営業現場の声などをもとに、表面的な要望だけでなく、ユーザーが本当に知りたいことや不安に感じていることを整理します。

ユーザーの気持ちが動くポイントを見つける

機能や価格、実績を伝えるだけでなく、ユーザーが「相談してみたい」「ここなら任せられそう」と感じる要素を見つけ、サイトの内容や見せ方に反映します。

Webサイト以外の接点も含めて考える

検索、SNS、広告、営業資料、リアルでの接点など、ユーザーが企業と出会う場面は一つではありません。Webサイトを中心に、それぞれの接点が自然につながる流れを設計します。

公開後も継続的に改善する

Webサイトは公開して終わりではありません。アクセス解析のデータや問い合わせ内容、ユーザーの反応を確認しながら、必要に応じて内容や導線を見直していきます。

ユーザー理解から始めるWeb制作へ

デザイン思考を取り入れたWeb制作は、見た目や機能だけを整えるのではなく、ユーザーを理解するところからサイトを考えるアプローチです。

訪問者が何を知りたいのか、どこで迷うのか、どのような不安を抱えて比較・検討しているのか。その視点を持つことで、掲載する情報や導線、伝え方の優先順位が見えやすくなります。

Webサイトは、企業が伝えたいことを一方的に並べる場所ではありません。ユーザーが必要な情報にたどり着き、納得して次の行動に進むための接点です。

現状のWebサイトに課題を感じている方や、リニューアルを検討している方は、まず「何を伝えるか」だけでなく、「ユーザーは何を知りたいのか」「どこで迷っているのか」を見直してみることが大切です。

ブリッジでは、デザイン思考を取り入れながら、ユーザー理解を起点にしたWebサイトの設計・制作を行っています。

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投稿者プロフィール

橋本敬(はしもとたかし)
橋本敬(はしもとたかし)
プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。企業とユーザーの文脈設計を得意としている。公益財団法人画像情報教育振興協会委員