
発信したい。
それだけが、今日も僕の頭の中をぐるぐる回っている。
なにを発信するかは、まだ決まっていない。
だけど、発信したい。
ものづくりがしたいという人は、実は発信したい人なのかもしれない。
何かを生み出して、誰かに届けたい。
その気持ちは、発信することとつながっているのではないか。
朝起きてコーヒーを淹れる。
ちょっといい豆を使って、時間をかけてドリップする。
香りが立つ。深呼吸をする。そんなことでもいいのかもしれない。
あるいは、最近読んだ本の話。
小さなフレーズが心に残る。「時間は積み重ねるものではなく、ほどくものだ」とか。
なるほどと思う。これを発信したら、誰かが「わかる」と言ってくれるかもしれない。
あるいは、昨日食べた牛めし定食と味噌汁の話。
「熱いわよ」なんて言いながら出てくる味噌汁は本当に熱々なんだけど、
おかみさんの心の温かさを感じるんだ、なんてことも、誰かに伝えたい。
それとも、もっと役に立つことを?
「成功するための10の習慣」みたいな。そんな記事は世の中にあふれている。
誰かの心を動かすには、もっと何かが要る気がする。
それは、共感かもしれないし、新しい視点かもしれない。
言葉に温度があると、人の心に触れることができる。
発信とは、ただ情報を届けるだけでなく、相手の気持ちを揺らすものなのかもしれない。
でも、きっと大事なのは、「なにを発信するか」じゃなくて、「発信する」ということなんだ。
その行為そのものに、価値があるんじゃないか。
発信したいと思う気持ちがあるなら、まずはやってみたらいい。
小さなことでも、言葉にしてみたら、それが誰かに届くことがある。
コーヒーの香り、心に残った言葉、今日考えたこと。
なにを発信するかはともかく、発信したい。
そして、気づいたら、もう発信しているのだ。
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投稿者プロフィール


- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
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