メンバーとの雑談でのこと。
とある映画を見にいったら映画館中が大号泣だったそうだ。当然のことながら本人も大号泣だったようだが、人によって泣くポイントが違うということに気がついて面白かったという話を聞いた。
面白い気づきだ。
感動といえば、以前こんな記事を書いたことがある。今でも多くの人に読んでもらっている。
君は自分が感動しないと人を感動させられないと思っているんだね
僕たちはどうすれば人の心を動かすことができるのか、行動に変えていけるのかを考え、アイデアを出し、サイトをプロデュースするという仕事をしている。
サイトを訪れる人に「こんなふうに感じてほしい」「こう思ってほしい」という思いをこめてコンテンツを企画しWEBサイトを形にしていくのだ。
人の心を動かすというのは簡単なことではないけれど、クライアントのビジネスへの理解を深めながら試行錯誤し、コンテンツやメッセージをつくりあげるところに僕たちは大きなやりがいを感じている。
試行錯誤をするうえで大切なのは自分が何に感動するのかを知るということだ。
自分が何に感動するのかを知らなければ、自分以外の人が何に感動するのかを想像することは難しいからだ。
SNSや動画サイトからレコメンドされてくる情報をなんとなく受け取っているだけでは自分が何に心を動かされるのかを知ることはできない。
みんなと同じものをみて、みんなと同じ感想を持つこと自体は悪いことではない。
でも、それは受け取る側だったらという発想であり、生み出し作り出す側にいるなら、みんなと同じではやっぱり物足りない。
じゃあどうればいいのか。
本を読んだり映画を見たりするなかで自分がどんなことに心を動かされるのかを知ることができると僕は思っている。
自分が何に心を動かされるのかがわかるようになるのと同時に想像力も養うことができる。
僕はラジオドラマなども好きだった。音声しかないので想像力をものすごく掻き立てられたものだ。今でいうならオーディオブックなどが近いのかもしれない。
本や映画、絵画や写真を見ることは確実に人生を豊かにしてくれる。仕事のために本を読めとか映画を見ろなんていうつもりなんてないし、仕事のためにすることじゃない。
でも、こういう感覚をもっていないと「顧客視点」なんて上滑りの言葉にしか聞こえないんじゃないんだろうか。
技術や知識だけではサイトはできあがらない。サイトの構造の設計もコンテンツもデザインも、訪問者の心を動かすということにどれくらい向き合ったかで大きく変わると僕たちは考えている。
投稿者プロフィール
- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
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