
知ってもらうこと。それは、とても大事なことだ。そして、とても大変なことでもある。
Webマーケティングの世界では、大手企業と中小企業の間にある決定的な違いは、まさにここにある。「すでに知られているか」「まだ知られていないか」。
大手企業は、名前を聞けば誰でもわかる。だからこそ、新しい商品を出しても「ああ、あの会社の新商品ね」とすぐに理解される。スタート地点が違うのだ。
知ってもらうことからスタートする
多くの中小企業や零細企業は、そもそも「存在を知ってもらうこと」から始めなければならない。誰もが知っている企業ではないのだから、見つけてもらうための手数が必要になる。広告を出す、ブログを書く、SNSで発信する。とにかく、やれることをすべてやる。大手企業だってやっているのだから、やらなくていい理由はない。
けれど、中小企業は大手と同じやり方をしてもうまくいかない。なぜなら、持っているリソースが違うからだ。予算も違うし、人員も違う。ならば、大手とは違うやり方で勝負するしかない。そこが、中小企業のWeb活用の生命線になる。
どうやったら、自分たちのことを知ってもらえるのか。どうやったら、興味を持ってもらえるのか。ただ単に「商品やサービスを紹介する」だけでは足りない。人が思わず「知りたくなる」ような工夫をすること。それこそが、中小企業にとっての武器になる。
たとえば、広告を出すなら、ただ目立つだけではなく、心に残るものにする。ブログを書くなら、情報を並べるだけではなく、「読んでいて楽しい」ものにする。SNSをやるなら、「企業としての発信」ではなく、「人としての発信」にしてみる。大手企業にはない、あなたの会社らしさを前面に出すのだ。
大変だからこそ、楽しめる人が勝つ
知ってもらうこと。それは、戦いの始まりではなく、むしろすべての土台になる。そして、その土台をどう築くかで、未来は大きく変わる。
だからこそ、中小企業のWeb活用には「工夫」が必要なのだ。ただやるのではなく、知ってもらうための仕掛けを考える。そこに知恵を絞る。それができる会社が、次のステージに進んでいける。
知ってもらうことは大変だけど、その大変さを楽しめる人が、最後には勝つのだ。
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投稿者プロフィール


- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
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