ブリッジは今、週に2日くらいをテレワークにしています。あとは、仕事の詰まり具合などに応じて本人から申し出があれば、在宅勤務をしてもいいことにしています。
僕自身は独立してからは自宅兼オフィスで仕事をしていた期間が長く、プロジェクトのメンバーとはオンラインでやりとりをしていたので、テレワークには基本的には肯定的です。
自宅で業務に集中できるのか
自宅で仕事をしているというと、「家にいると遊んじゃわない?」みたいなことをよく聞かれていたのですが、その答えは「遊ぶこともあるし、遊んでる場合じゃないことも結構ある」でした。
決められた期間内に依頼内容を満たしたアウトプットをすれば良いので、成果を上げさえすれば時間の使い方は自由です。早く終われば遊ぶこともできるし、次の仕事を受けることもできます。逆に終わらなければ何日徹夜をしようが終わるまでやり続けなければなりません。
一人社長としてやっているころは、こんな感じで働いていました。過去の話です。
今は組織として全体で回して、できるだけ個々の働き方に歪が出ないようにしていますが、すべては成果次第という仕事に対するスタンスは今も基本的には変わらないです。
そんな風に働いていたこともあって、テレワークに肯定的といっても、僕の場合、家で仕事ができてラッキーと思うのは、せいぜい通勤時間がないことくらいです。むしろ在宅だとランチの楽しみが減るとか運動不足になるとかがイヤだなとちょっぴり思ったりもします。
会社として考えたときには、テレワークにはメリットもデメリットもあります。メリデメについては、今はまだわからないこともあるというのが正直なところで、会社や案件の状況、本人の働きやすさ、必要なコミュニケーションのレベルなどをみながら柔軟に対応するくらいがちょうどいいのかなと思っています。
テレワークのメリットとデメリット
メリットとしては、通勤時間の無駄を省けるのがやっぱり一番大きいんじゃないかなと思います。働き方はもちろんですが、今はもうコロナ感染のリスクを減らしたいと思うばかりです。
オフィスをなくすという考えもないし、縮小のしようもないので固定費の削減メリットはなし。光熱費も誤差の範囲です。
仕事への考え方や人の管理という点では、メリットもデメリットもありません。
もともと「人を管理する」という発想がなく、「管理すべきは仕事」だと考えているので、通勤しようが在宅だろうがアウトプットがすべて。期間内のアウトプットの量と質が評価の基準です。
これは仕事をする場所で変わるものではないですよね。だから、見張ろうとか管理しようという考えはないです。
デメリットをあげるとしたら教育の問題は大きいかなと思っています。
アウトプットがすべてといえど、その質を上げていくためには成長が必要で、そのためのプロセスは大事にしたいと思っています。
成長のプロセスという視点で見ると、新卒であったり、中途入社の経験の浅いスタッフについては、タスクを振り分けてアウトプットをチェックというフローをオンラインのみでやるのは限界があるように感じています。
仕事の中での学びは、ハウツーやノウハウを教える座学のようなものではなく、目の前の課題を共有しながら改善のヒントを提供していく必要があります。これがオンラインだと案外難しい。
お互い常に状況が見えているわけではないので声掛けのタイミングなどが特に難しいです。うまく進まない時に途中経過を見たり、話したりするのにも、やっぱり阿吽の呼吸というかタイミングがあると思うんですよね。
効果的なタイミングがあるんだけど、それがオンラインだとわかりにくいし、アドバイスも伝わりにくい。これがテレワークの一番の課題だと思っています。
もしかしたらいい方法があるのかもしれないけれど、今はまだよくわからないです。
テレワークは画一的である必要はない
とりあえず、現時点では、タスクとして作業を進めれば良いタイミングは在宅でもOKで、確認とフォローアップが必要なタイミングは出社して共有しやすい環境をつくるというのが、今のところの答えです。これはホント、模索中。
経験とかスキルセットとか、アウトプットに必要な条件によって、テレワークの可否や比重を考えてバランスをとるしかないかなと思っています。画一的にやるのは厳しいんじゃないかなと。
テレワークとの親和性は人にもよるし、タイミングにもよると思うので、そこをみんな一緒みたいな感じにしてしまうと短期的には目の前の課題のクリアに時間がかかるし、中長期では個の強さを作り出していけないです。
最後に、完全テレワークに移行した会社への素朴な疑問として、入社していきなりリモートとかって、同僚と仲良くなるチャンスも限定されるし、どうしてるんだろうって思うんですよね。そういうのが気にならないという人もいるかもしれないけれど、僕だったらキツイなぁと思ってしまいます。どうしてるんでしょう。
投稿者プロフィール
- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
最新の投稿
プロデュースの視点2024/11/10中小企業のためのブランディング強化法:Webサイトで差をつける3つのポイント AI活用の視点2024/11/06AIの活用方法とは?初心者向けガイド マーケティングの視点2024/10/09サイト改善の考え方と実践のポイント マーケティングの視点2024/10/09導線設計の考え方と実践のポイント