「名乗りをあげる」という言葉が、なんだか最近気になっている。

やりたいことがあるなら、ただやればいい。
わざわざ声高に宣言する必要なんてない。
でも、実際にやっていても、それが知られなければ、
まるでやっていないのと同じになってしまうことがある。

「俺はやってるぞ!」と言うのは、
単なる自己主張のようにも思えるかもしれない。
でも、それは「知られる力」なんじゃないかと思う。

知られる力。これは、何かを続けていくためのエネルギーになる。
誰にも知られずに何かを成し遂げることは素晴らしい。
でも、それが知られた瞬間、また新しい動きが生まれる。
応援してくれる人が出てきたり、仲間ができたり、
思わぬチャンスが舞い込んだりする。

「名乗りをあげる」とは、「始める」と同じくらい大事なことなのかもしれない。

むかしの武将たちは、戦の前に「我こそは!」と名乗ったという。
もちろん、武士道とか礼儀とかいろんな理由があったんだろうけど、
名乗ることで相手に「俺はここにいるぞ」と伝えていた。
自分の存在を示し、戦いに意味を持たせるための行為だったんじゃないかと思う。

現代においても、これは変わらない。

「こんなことをやっています!」と名乗りをあげる。
「こんな仕事をしたいです!」と声に出す。
「これが私の考えです!」と表明する。

言葉にすることで、知られる。
そして、知られることで、また次の一歩が見えてくる。

「名乗りをあげる」というのは、ただの自己主張じゃなくて、
「動きのきっかけ」なのかもしれない。

だから、やりたいことがあるなら、やればいい。
そして、「やっているぞ!」と、ちゃんと伝えよう。

それが、次につながるのだから。

プロデューサー日誌

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ブリッジ代表の橋本の日々の気づきや考えに関するコラム。

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投稿者プロフィール

橋本敬(はしもとたかし)
橋本敬(はしもとたかし)
プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。