WEB業界に身を置いて20年以上になりますが、ふと、この仕事のやりがいとはなんだろうと思うことがあります。
クリエイティブやマーケティング、テクノロジーなどを駆使して課題を一つ一つ解決していくこと自体にもやりがいを感じますが、究極的には画面の向こう側にいる人を幸せにすることに尽きると思っています。
そう考えると、WEBサイトでやるべきことはシンプルになります。
僕たちが最初に取り組むのは、どうしたら画面の向こう側にいる人を幸せにできるのかをクライアントと一緒に考えることです。
そこを出発点にして、仕事は始まります。
パーソナライズ化がどんどん進んでいるWEBの世界では、過去のリサーチの結果をもとにした一般論で施策に落とし込むことに、もはや意味はありません。
だから、僕たちは汎用的なWEBマーケティングの提案みたいなことはやっていません。クライアントの先にいるお客さん像についてのディスカッションをしながら、独自のメソッドを使いながら、どんな価値を提供するのかをすり合わせていきます。
ワークショップ形式でのプロセスを通じて、これまでなんとなく頭の中にあったことを言語化していきます。言葉にする中で、クライアント自身が自社や商品・サービスについてのこれまでの認識がアップデートされ、新たな気づきを得ることも少なくありません。
自分たちのらしさを考えるということは、自分たちの提供すべき価値とは何か、現状それができているのかどうかを見つめ直すことに他なりません。結果として事業戦略や採用計画などのアップデートを行うこともあります。
マーケティングの基本的な型は押さえつつ、いかにしてお客さんと向き合って戦略的にカスタマイズをかけていくのか。そして、そこに「自社らしさ」を表現して違いを作ることがどんどん重要になってきています。
「らしさ」が感じられなければ、他との違いがわからないし、存在を認識してもらうことができません。
この流れはもう止まらないし、加速していきながら、また新たなフェーズに突入していくでしょう。
それでも、「画面の向こう側にいるお客さんを幸せにする」というビジネスの本質は変わりません。マーケットや技術が進化すればするほど、本質が浮き彫りになるのは必然的なことですし、面白いですよね。
最近は、ここが自分がやりがいを感じているところなんだなぁと再認識する日々です。
あ、あとはカメラと写真と動画については、クライアントともよく話します(笑)。
投稿者プロフィール
- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
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