サイトの改善には、サイト内でのユーザーの行動を観察すること、実際にテストすることが欠かせません。ここでは、効果的な方法をいくつか紹介します。
ユーザーの行動を観察、仮説をもとにサイトを改善する
ユーザーの行動を観察する方法は、解析ツールの導入やアンケートの実施、ユーザーテストの実施などいくつかの方法があります。ここでは代表的なものをご紹介します。
- ログ解析やヒートマップなどの分析ツールを活用する
- ワンクリックアンケートなどを設置して利用者の声を集める
- 実際にお客様がサイトを使う様子を観察する
サイト改善を進める上で、もっとも手軽に実現できるのは解析ツールの導入でしょう。ログ解析によってサイト内のアクセス状況や滞在時間など、利用状況を知ることができます。また、ヒートマップを活用することで、ページ内のコンテンツの注視率や読了率、クリックされたポイントなどを知ることができます。これらの解析ツールを活用することで、ユーザーの行動の仮説を立て、改善施策へと落とし込むことができます。
ワンクリックアンケートの機能を付け加えることで、ページの使い勝手やコンテツの有効性についての情報を集めることができます。ただし、回答してもらえるかどうか、回答の妥当性など、活用や有効性に関してはやや難しい一面もあります。
実際にユーザーがサイトを使う様子を観察することができれば、サイト改善の大きな手がかりを得ることができます。一方で、ユーザーテストの被験者のリクルートや、ユーザーテストの実施設備、シナリオやインタビューの作成、実施後の分析など、専門的な知識と経験を必要とします。
ABテストを試してみる
ABテストとは、2つのバージョンを用意して、どちらが効果的かを比較する方法です。難しそうに聞こえますが、小規模なら簡単に始められます。
例えば:
- ボタンの色を変えてみる(赤 vs 青)
- 見出しの文言を変えてみる(「お問い合わせ」vs「ご相談はこちら」)
- 商品の並び順を変えてみる(価格順 vs 人気順)
実践のポイント:
- まずは1つの要素だけを変えてテストします。
- 一定期間(例:2週間)それぞれのバージョンを表示します。
- 結果を比較します(クリック数、問い合わせ数、販売数など)。
- 効果的だった方を採用し、次のテストに進みます。
無料や低コストで使えるABテストツールもありますので、興味があればそれらを活用するのも良いでしょう。
サイト改善は段階的に進める
一度にすべてを変えるのではなく、少しずつ改善していくことが大切です。複数の改善ポイントを一度に変えてしまうと、どの施策がどのような効果があったのかを把握することができなくなります。
- 小さな変更から始める
- その効果を測定する
- うまくいったら次の改善に進む
この繰り返しで、徐々にサイトを最適化していけます。
実践のポイント:
- 月に1つ、「改善したいポイント」を決めて取り組んでみましょう。
- 変更前と変更後のデータ(アクセス数、滞在時間、問い合わせ数など)を比較し、効果を確認しましょう。
このように、お客様の声を聞きながら実際にテストを行い、少しずつ改善を重ねていくことで、使いやすく効果的なサイトを作り上げることができます。サイト改善において大切なのは、継続的に取り組む姿勢です。すぐに大きな変化は見られないかもしれませんが、長期的には必ず良い結果につながります。
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投稿者プロフィール
- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
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