WEB集客といえばSEOやリスティングなどの広告を思い浮かべる人は多いんじゃないかなと思いますが、結構な人が勘違いをしていたり、WEB集客の表層の部分しか捉えていない気がします。
実際に、SEOとはページの中にキーワードを埋め込むことだと思っている人もまだまだ多いし、広告は予算をつぎ込めばつぎ込むほど大きなリターンが得られると思っている人も多いです。
専門家ではないクライアント側がこんな風にとらえるのは、ある意味仕方がないにしても、制作側にもこんな考え方をもっている人もまだまだいるからたちが悪い。
この記事では、WEBサイトを通じて集客に取り組みたいという人に向けて、WEB集客の基本的な考え方をシェアします。
WEB集客とは何か。その本質を考える。
まずはWEB集客とは何か、その本質を考えてみることにします。
WEB集客とは、自社のWEBサイトに見込み顧客となる人を集めて、購入してもらう、問い合わせをしてもらうなどの一連の流れつくることを意味します。
WEB集客というとサイトにアクセスを集めることだと考えがちですが、アクセスを集めることが目的ではないはず。
単にサイトにアクセスを集めただけでは何も起きません。
アクセスをしてくれた人に、顧客になってもらうための行動をとってもらう必要があるわけです。
だから、WEB集客は2つのステップに分けて考えます。
- どうしたらWEBサイトにアクセスを集められるのか
- どうしたらアクセスをしてくれた人に行動をとってもらえるのか
SEOでも広告でも考え方は同じです。
うまくいかないケースというのは、この2つのステップでしっかり考えていないとか、間違った方向を向いているんじゃないかなぁと思います。
よく「キーワードでひっかける」みたいな表現を耳にしますが、こうした発想を持っている限りはダメですね。
SEO対策で検索エンジン上で上位表示させるのも、費用対効果の高い広告を出稿するのも、検索する人の心の内をよく考えることが必要です。
誰がどんな情報を求めて検索をするのかを考えるだけではなく、どうやったら心を動かして行動に結びつけられるのかを考えてコンテンツに落とし込まない限りは、WEB集客はうまくいきません。
ターゲットを決める
誰がどんな情報を求めて検索するのかがわかれば、その答えを自社のWEBサイトに用意しておけば良いですよね。
とてもシンプルですよね。これがSEO対策の基本的な考え方です。
まずは「誰がどんな情報を求めて検索するのか」を考えるところからスタートします。
つまり、ターゲットを決めるということです。
これまでの経験上、うまくいかないサイトはターゲッティングで失敗をしているケースが多いです。
自社の視点でばかり考えてしまって、ターゲットがちゃんと決まっていなかったり、間違っていたりすれば、当然発信する情報も間違います。
結果として、まったくアクセスがとれないとか、自社の見込み客ではないアクセスを集めてしまうなんてことが起きるのです。
どんな情報を求めているのかを考える
ターゲットが決まれば、どんな情報を求めているのかも考えられるようになります。
逆に言えば、ターゲットが決まっていなければコンテンツなんてつくれるはずがないんです。
かつては、WEBサイトをつくるときには、サイトに載せたい原稿をクライアントに用意してもらって、それをデザインされたページに落とし込むというのが一般的な流れでした。
でも、今はもう「サイトをつくるための情報を支給してもらう」という考え方ではサイトは作れません。いや、作れないことはないのですが、効果が期待できないといった方が良いですね。
コンテンツは戦略をもとに一緒に作るというのが自然なんじゃないかなと思います。
クライアント任せ、制作会社任せというスタンスだとWEB集客はおろかWEBサイトの制作もうまくいかないでしょう。
どうすれば行動してもらえるのかを考える
WEB集客のためのコンテンツづくりは、誰がどんな情報を求めているのかを考えて、その答えをページに落とし込んでいくのですが、これだけではまだ足りません。
最初に書いたように、購入や問い合わせなどの行動に結びつける必要があります。
情報提供だけではなく、何を言えば心が動くのか、何を言えば行動してもらえるのかを考えてコンテンツを作るということです。
どんなにアクセスを集めても、最終的に行動につながらなければ意味がありません。
コンテンツを作ったら、行動につなげるための改善活動をひたすら繰り返すというのがWEB集客の王道パターンであり、必ずやるべきことの一つです。
継続的な改善活動を行わないWEBサイトは成果は期待できません。
改善活動は自社でやるのが理想ですが、予算がとれるのであれば戦略を理解している外部パートナーに協力を求めるのもよいでしょう。
WEB集客を成功させるために
まとめます。
WEB集客の本質を捉えれば、やるべきこと、どんなコンテンツが必要なのかが見えてきます。
そのためには、キーワードでなんとかしようなんて考えは捨てて、
- どうしたらWEBサイトにアクセスを集められるのか
- どうしたらアクセスをしてくれた人に行動をとってもらえるのか
という考えをもって進めるべきです。
結果として、同じキーワードを使ったコンテンツを作ったとしても、得られる効果は違ったものになるでしょう。
投稿者プロフィール
- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
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