ノート

WEB集客といえば、SEO対策や広告、SNSの活用などがありますが、それら一つ一つは集客の手法にすぎません。これらの手法を使ってWEB集客をするには、手法以前に押さえておくべきポイントがあります。

今回は初級編として、最低限抑えておくべき10のポイントをまとめました。

できていること、できていないこと、わかっていること、わからないことなどの整理にお役立てください。

WEB集客で押さえるべき10のポイント

  1. ターゲットユーザを決める
  2. ユーザの悩み、お困りごとを理解する
  3. 自社の商品やサービスがユーザの悩みやお困りごとに対してどのように役に立てるのかを考える
  4. あなたの会社に依頼し、商品やサービスを購入する理由を考える
  5. 競合他社・競合サービスを理解する
  6. ターゲットユーザが好むデザインにする
  7. WEBサイトのデータを軽くする・表示スピードを速くする
  8. 1件あたりの顧客の獲得単価を設定する
  9. リピートしてもらう方法を考える
  10. WEBサイトの現状、集客の現状を把握し、改善する仕組みをつくる

ひとつひとつは当たり前のことばかりのように思えますが、チェックしてみると、やっているつもりだったけれど実はできていなかったり、曖昧なものや勘違いをしているものもあったりもします。それらを丁寧につぶしていくことがWEB集客の改善の近道です。

ポイントを押さえないまま、SEO対策のためにコラムを書いたり、広告を出したり、SNSに投稿をしても期待するような効果は得られません。

1. ターゲットユーザを決める

集客では、最初に「誰」を集めるかを決める必要があります。できるだけたくさんの顧客を獲得したいという心理が働きますが、ターゲットを絞り込まなければ効果的に集客をすることはできません。

WEB集客では、「誰が顧客なのか」「どんなメッセージを伝えればよいのか」「どのメディアを使えばメッセージを届けられるのか」の3つをセットで考える必要があります。

「誰」が決まらなければ、「メッセージ」も「メディア」も決まりません。

WEB集客を成功させるためには、「1. ターゲットを決める」ことが特に大切です。ここがブレてしまうとそのあとの施策も大きくブレてしまいます。

2. ユーザの悩み、お困りごとを理解する

あなたは、自社が顧客にしたい人はどんなことに悩み、どんなことで困っているかを知っていますか?もしくはイメージすることができますか?

ここで大切なのは、悩みやお困りごとが具体的になっているかどうかです。

悩みやお困りごとが具体的であればあるほど、解決策を提案しやすくなるからです。ユーザが求めているのは悩みを解決してくれる情報です。

3. 商品やサービスがユーザの悩みやお困りごとに対してどのように役に立てるのかを考える

誰がどんなことに悩み、困っているかがわかれば、自社の商品やサービスがどのように役立てるのかを提案することができます。

自社のWEBサイトに悩みやお困りごとの解決策を載せておくことで、解決のための情報を探しているユーザの検索エンジンからの流入を狙います。

また、広告を使ってサイトへ誘導をかけた際にも、悩みやお困りごとの解決策を伝えることで、興味を持ったユーザからの問い合わせにつなげることを狙います。

4. あなたの会社に依頼し、商品やサービスを購入する理由を考える

お客様があなたの会社に仕事を依頼したり、あなたの会社から商品やサービスを購入する理由は何でしょうか。

品質が良いから?価格が安いから?種類が豊富だから?

選ばれる理由をWEBサイト上でアピールすることで集客力アップを狙います。

注意しなければならないのは、格安をうたえば、格安が好きな人が集まるということです。自社が求めていない顧客が反応するポイントをアピールしてはダメです。

5. 競合他社・競合サービスを理解する

集客のためには、競合他社や競合サービスを理解する必要があります。

WEB集客では、常に競合と比較されていることを知っておく必要があります。競合がどのようなポイントをアピールしているのかを理解した上で、差別化や独自化を図りましょう。

競合との差別化を考える際には、あなたの会社でしか手に入らない独自性を打ち出せるかどうかを検討します。

6. ターゲットユーザが好むデザインにする

あなたの会社のWEBサイトは「誰」の視点でデザインされていますか?

情報のデザインもビジュアルのデザインも、すべてはターゲットユーザの視点でなければなりません。

そんなこと当たり前…と思うかもしれませんが、担当者や制作者の好みでデザインされてしまっているケースも実は少なくありません。

7. WEBサイトのデータを軽くする・表示スピードを速くする

インターネットの回線が速くなったとはいえ、WEBサイトのデータを軽くしたり、表示スピードが速くなるように工夫をすることはとても大切です。

遅いよりも速い方が良いのはいうまでもありませんが、Googleはターゲットユーザがサイトにアクセスをした際の体験を重視しています。

WEBサイトがストレスなく表示され、速く情報にアクセスできる状態にあるかどうかは検索順位に影響を及ぼします。

8. 1件あたりの顧客の獲得単価を設定する

WEB集客の手段の一つである広告の話です。

WEB広告の多くはクリックに対して価格(CPC)が設定されます。そして、その価格は広告出稿者による入札で決まる仕組みをとっています。

広告から獲得したユーザがお問い合わせなどに至るまでに、何クリック必要かを計算することで、顧客1件あたりの獲得単価を割り出すことができます。

広告を効果的に活用するためには、顧客の獲得単価を理解して運用する必要があります。

9. リピートしてもらう方法を考える

WEB集客では1回のアクセスで問い合わせにつながることもあれば、何度もアクセスをしたのちに問い合わせにつながることもあります。

問い合わせをする際には、個人情報を提供することになるので、問い合わせという行動には、私たちが想像する以上の心理的なハードルがあります。

そこで、何度もアクセスをしてもらうことで、商品やサービスへの理解を深めてもらったり、ブログなどを通じてファンになってもらうことでハードルを下げることを狙います。

WEB集客においてはリピートは重要な指標の一つです。

10. WEBサイトの現状、集客の現状を把握し、改善する仕組みをつくる

ここまで9つのポイントについてお伝えしてきましたが、すべてが期待どおりにうまくいくものではありません。

大切なのは、現状を把握して、あるべき姿とのギャップを測定し、継続的に改善することです。

思いつきで手を入れるのではなく、データを見ながら継続的に改善していくことがWEB集客を成功に導くたった一つの方法なのです。

WEB集客を成功させるためには

また「10. WEBサイトの現状、集客の現状を把握し、改善する仕組みをつくる」ことで、今やっていることが正しい方向に向かっているかをチェックすることをチェックして、ブレを修正しながら進めていくことができます。

やりっぱなしではなく、改善ポイントを見つけて適宜手を入れていくことで、WEB集客を成功へと導きましょう。

(追記)2021年7月28日

【初級編】WEB集客を成功させるために押さえるべき10のポイント」について、PDF版をご用意しました。

ダウンロードしてご活用ください。

投稿者プロフィール

橋本敬(はしもとたかし)
プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。WEBサイトの制作・構築から集客・販促などの活用コンサルティングまで中小企業のWEBサイトの活用をサポートしている。