わかりやすいデザインとは?

仕事やプレゼンで資料を作ったり、最近ではSNSの投稿を作ったり、「わかりやすいデザイン」って何だろう?と考えたことがあるのではないでしょうか。

今回は、様々なデザインに共通して役立つ、「わかりやすいデザイン」の考え方について書こうと思います。

本当にわかりやすいデザインは情報設計から

わかりやすいデザインとは、情報が整理されていて見やすく、意図の伝わるものだと思います。

「わかりやすいデザイン」で検索をかけてみると、デザインの4原則やルール、見た目に関する工夫が様々出てくるとおもいます。もちろんこれらはとても大事なことですが、それ以前にまず情報設計をすることがわかりやすいデザインには欠かせません。

情報設計では、「誰に」「何を」「どうやって」伝えるかを考えます。


何をわかりやすいと感じるかは人によって異なります。年代や職業、興味関心など、人によって共有している知識や経験が異なるためです。そのため、ターゲットとする人を明確にし、その人にとってわかりやすいものを考えていく必要があると思います。

例えばスマホの設計やデザインは、子供から大人まで多くの人にとって使いやすく、わかりやすいデザインだと思いますが、高齢者にとってはわかりにくいと感じられるものかもしれません。
私たちがこれをわかりやすいと感じるのは、スマホのUIに慣れていて、これまでの経験からどう操作するのかがわかっているからだと思います。

以前祖母にスマホの操作を教えた時は、スワイプやタップという概念について知るところから始まりました。この前提知識が共有されてない中では、わかりやすさの基準はだいぶ違うところにあるだろうなと感じました。

ユーザーやターゲットにどう行動してほしいのか

何かをデザインするとき、そこには何か目的があるはずです。
お店に来てほしい、商品を買ってほしい、プレゼンや打ち合わせで提案をしたい、など。

この目的を明確にすると、伝える情報の取捨選択や、優先順位をつけることができます。

同じ商品だとしても、
・安さを売りにしている → 値段や何%オフの表記を目立たせる
・機能やデザインが優れている → 写真や動画を使い推しているポイントを見せる
・記憶に残したい → 印象的なビジュアルや、端的でわかりやすいコピーを使う

など、目的に合わせて情報を伝える順番や伝え方は異なると思います。

ターゲットとなる人や目的を明確にすることで、それに合わせて情報が設計されます。そのうえで、最初に話したデザインの原則などの見た目の部分を工夫していくことで、わかりやすいデザインになると思います。

わかりやすいデザインをしたい!と思ったらまずは、誰に何をどう伝えるか、という部分から考えていくといいのではないでしょうか。

とくに会社やチームなど複数人で何かを作る際には、みんなでこの部分を共有しすり合わせておくことが重要だと、日々の業務の中で感じます。