Webディレクターの藤田 琴音です。
今回はWEBサイトのリニューアルを担当することになった方や、今後サイトをリニューアルをしようか検討中の方に向けてこの記事を書きました。
特にWEBを活用してビジネスを強くしたいとお考えの方に読んでいただけると嬉しいです。
ここでの進め方とは、要件定義→情報設計→デザイン…などの、いわゆる制作フローではありません。
私たちがWEBサイトを手がけるときの進め方をご紹介します。
WEBサイトで「違い」をつくる
私たちの手がけるWEBサイトの特徴の一つは、制作フローにおける要件定義やコンテンツ企画、情報設計などの考える工程の比重が高いです。
あなたの企業のクライアントや求職者にどんな企業だと思われたいのか。
サービスの導入を検討しているクライアントや就職・転職先を検討をしている求職者は、必ずウェブサイトを見ます。
サイトに訪問したクライアントや求職者が「良い」と感じるためには、他の会社やサービスとどう違うのかをわかってもらう必要があります。
他にはない「違い」がクライアント自身の求めていることだと気づいてもらうことができれば、それは違いを作り出した企業しか提供できない価値だから選ばれるようになります。
そのためリニューアルをお手伝いさせていただく際は、色やデザインなどの制作の話をするよりも前に、「違い」をつくり、なにを伝えれば良いのかなど、考えなけばいけないことがたくさんあります。
自ずと「考える工程」のウェイトが大きくなるのです。
差別化よりも「独自化」
選ばれるとき2つのケースがあります。
- 相対評価で選ばれる
- 絶対評価で選ばれる
相対評価で選ばれる
比較されたときに、より優れていると感じてもらい選ばれる。
このケースを「差別化」と呼びます。
絶対評価で選ばれる
唯一無二として、比較の土俵に乗らずに選ばれる。
このケースを「独自化」と呼びます。
差別化では、比べられることが前提なので、結果的に機能や価格の競争となってしまうことも多いです。
一方「独自化」することで代えのきかないポジションを取ることができるようになります。
そのため私たちは差別化ポイントを作るよりも、そもそも比較されずに選ばれる「独自化」がビジネスを強くする考えています。
「何が違うのかがわからない。同じような内容なのであれば、安い方がいい」
「どうせなら前回とは違うサービス使ってみたいな」
「自分に合うものがわからないし、いまいち決め手にかけるから、また今度でいいや」
今はどのような分野においても似た商品やサービスが溢れているので、選ぶ理由が価格になったり、他にも似ているサービスあるからと簡単に乗り換えられてしまったり、そもそも選ばれなくなることも。
お客さんにしたい人たちに、サービスの価値を届け、長く価値を感じてもらう。
そのためには「差」をつくることよりも、明確な「違い」をつくるほうが効果的であると考えるのです。
HOWよりも「WHAT」
会社としての目指すところ、あるべき姿はなにか。
現状はどうなのか。
そのギャップを埋めるためにはどのようなことが必要なのか。
どんな価値を提供しているのか。どんな人に価値を届けたいのか。
何を伝えるべきなのか。
「違い」をつくるため、私たちはたくさん話を聞き、質問し、ディスカッションします。
ポイントは「どうやって伝えるか」=HOW ではなく「何を伝えるのか」=WHAT を決めることです。
自分たちで言語化ができていなかったり、気づいていなかった価値を掘り起こしたり、この観点では意外と考えられていなかったと、気づかれるケースもあります。
そのようなプロセスを踏みながら、違いとなる「伝えること」を考えます。
そしてデザインは明確になった違いをどう表現すれば伝わるのかを考え・つくるフェーズです。
参考サイトなどを用いて、はじめからデザインの方向性やイメージの話を進めていく進め方もありますが、私たちは「何を伝えるのか」が決まらないとデザインの良し悪しを判断することが難しいのではと思います。
そのため、私たちは「伝えること」が決まらない段階ではデザインの話をすることが少なく、「伝えること」を考えるためにパワーを集中させるのです。
ビジネスをつよく・おもしろく するために、言葉の定義や伝えるメッセージはどうするか、一つひとつを積み重ねてウェブサイトを制作します。
投稿者プロフィール
- プロデュースチーム ディレクター。早稲田大学人間科学部卒業。大阪出身。
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