
「ホームページをもっと活用したいけど、どう使えば成果につながるのか分からない」
そう感じている中小企業の経営者やWeb担当者の方は少なくありません。
限られたリソースの中で効果を出すには、短期的な視点と中長期的な視点をかけ合わせた活用方法が不可欠です。
なぜ、短期と中長期の両方の視点が必要なのか?
ホームページの活用では、目的・ゴール・期間を明確にしないまま運用してしまうと、こんな課題が起こりがちです。
- 施策の優先順位があいまいになり、何に力を入れるべきかわからない
- 中長期の成果が見込まれる施策に対して、短期的な結果を求めてしまう
- 成果が見えず、改善の打ち手が分からない
- 気がつけば、「ホームページで何を実現したかったのか」がぼやけている
これらの問題を防ぐには、まずホームページの活用目的を明確にし、それに応じた時間軸での戦略を設計することが重要です。
ホームページの目的を定義するところからすべてが始まる
ホームページを効果的に活用するには、まず次の3つをはっきりさせる必要があります。
- 目的:何のためにホームページを運用するのか?(例:採用強化、ブランディング、販売など)
- ゴール:どのような状態になれば「成果が出た」といえるのか?(例:月10件の問い合わせ、CV率3%など)
- 期間:いつまでにゴールを達成したいのか?(例:半年以内、年間計画など)
こうしたロジカルな設計があることで、短期でやるべきこと、中長期で育てるべきものが見えてきます。
成果につながるコンテンツの考え方
成果を出すホームページに共通しているのは、「ロジカルなだけでなく、ユーザーの心を動かしている」点です。
私たちが活用しているエモロジメソッドでは、コンテンツ制作において以下のような視点を重視しています。
- 誰に届けるのか(ターゲット)
- その人のどんな感情を動かしたいのか(感情設計)
- どんな行動につなげたいのか(成果設計)
たとえば「アクセスを増やしたい」という目的も、単に流入数を追うだけでなく、「誰に届いてほしいのか」「どんな想いをもって来てほしいのか」という感情軸を考えることで、施策の質が大きく変わります。
論理と感情、両方の視点から設計することが、ホームページ活用を本当の意味で「成果」につなげるための土台となります。
ホームページの活用方法は目的によってまったく変わる
ホームページの使い方は目的によって大きく異なります。
たとえば以下のようなケースを見てみましょう。
- ブランディング:企業や商品の世界観を伝えたい → 感情に訴えるストーリーページが有効
- プロモーション:サービスの認知拡大 → 特長やベネフィットを端的に伝えるランディングページ
- 販売:購買行動を促したい → 導線設計や信頼構築が重要
- リクルーティング:共感してくれる人材を集めたい → 想いを語るコンテンツや社員の声が効果的
「誰に向けて、どんな変化を起こしたいか」によって、コンテンツのつくり方は変わります。
これはまさに、私たちが提案をするエモロジメソッドの「感情を動かすコンテンツ設計」の考え方と一致します。
短期施策と中長期施策、それぞれの役割とつなげ方
短期的な施策(例:広告出稿、キャンペーン)はスピード感がありますが、長期的な関係構築や信頼醸成には向きません。
一方、中長期施策(例:SEO対策、オウンドメディア、ストーリーコンテンツ)は、成果までに時間はかかるものの、じわじわと効いてきます。
重要なのは、両者を切り離して考えるのではなく、「つながる設計」にすることです。
たとえば、広告で集めたユーザーを中長期で育てていくコンテンツ設計があれば、単発で終わらない継続的な成果が期待できます。
ホームページ活用の本質は、論理と感情の両輪で動かすこと
ホームページ活用で成果を出すには、「数字」と「心」、両方を動かす仕組みが必要です。
短期と中長期の戦略を行き来しながら、目的を見失わず、ユーザーの感情の動きを想定した設計を続けていく。
その積み重ねが、信頼と成果を生み出します。
そして、そのプロセスの中でこそ、エモロジメソッドのような論理と感情を統合したコンテンツ制作の考え方が活きてきます。
まとめ
ホームページの活用方法に正解はありません。
大切なのは、自社の目的とユーザーの感情を出発点に、何を、誰に、どのように届けるのかを設計することです。
短期的な成果を追いながらも、中長期で育てていく視点を忘れない。
その両輪が噛み合ってこそ、ホームページは「伝えるためのツール」から「成果を生む資産」へと変わります。
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投稿者プロフィール


- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
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