橋本です。
集客のためにキーワード対策ばかりの情報を発信することに違和感を感じていませんか?
本当に伝えたいことが、伝えたい人に伝わっていますか?
WEBサイトを使って集客をするためにキーワードを散りばめたコンテンツをつくるという手法をご存知の方も多いと思います。
ブログなどを使ってキーワード対策をしっかりと行えば、検索ユーザーをサイトに集めることが可能になります。
ただ、キーワード対策に力をいれるあまりゴールがぼやけてしまうことあります。
大切なのはキーワードではなく、その先にあるメッセージです。
でも、実際には集客の施策には力を入れてはいるけれど、本来伝えなければならないメッセージが伝わっていないんじゃないかなぁというケースが多いように感じます。
コンテンツのキーワード対策で知ってもらうきっかけをつくる
知名度がそれほどでもない中小企業や、サービスを立ち上げたばかりの会社はとにかく知ってもらう機会をつくる必要があります。
どんなに素晴らしい商品やサービスを持っていても、知ってもらう機会がなければ、お客さんにとっては存在しないのと同じだからです。
知ってもあるためのきっかけづくりとしてのコンテンツのキーワード対策はWEB集客においては必要不可欠です。
WEBサイトに集客をしたいなら、キーワード対策やソーシャルメディア、広告など、ありとあらゆるメディアや手法を使って知ってもらう機会をつくる必要があります。
ただ、ここで一つ気にかけておくべきことがあります。
ソーシャルメディアや広告は自社以外のメディアに依存した集客や認知の方法であること、それらのメディアを介して発信した情報はどんどん流れていってしまうフロー情報なんですよね。
SNSや広告などで発信された情報は一過性のものなので、発信した瞬間に目に止まらなければ、知ってもらうためのきっかけにはならないのです。
だから、本当に自社のことを知ってもらいたいと考えるなら、情報は自社サイトの中にコンテンツとしてしっかりとストックしていくべきです。
検索の対象となる情報をコンテンツ化してストックしていくことで、中長期の視点での「知ってもらうためのきっかけづくり」が可能になります。
キーワード対策では検索して見つけてもらいやすい状態をつくること、つまり、検索結果の上位に表示されるようになることですが重要ですが、ここに冒頭であげたような違和感や、本当に伝わっているのかな…という手応えのなさみたいなものが生じているような気がします。
他社と似たような情報ばかりのサイトになってない?
言うまでもなく検索結果での上位表示は競争がとにかく激しい世界です。
上位表示をとるためのコンサルティングを専門にしている会社もたくさんありますし、ネットで検索をすれば上位表示をさせるためのキーワードの選び方や記事の書き方などの情報もあふれています。
- 人が知りたい情報・探している情報を提供せよ
- 質の高い情報を提供せよ
- できる限りの情報を網羅性を高めよ
- 網羅性を高めて文字数を増やせ
キーワードの探し方や考え方などもありますが、ネットで見つけられる情報発信の考え方は、おおまかに言うとこんな感じでしょう。
検索エンジンがどのようなロジックで動いているかを僕らは知る由もないのですが、このように考えるのは自然な流れだと思いますし、どれも大切なことです。
でもですよ。
こうした考え方にもとづいてコンテンツをつくっていけば、同じ業界の競合と内容がかぶると思いませんか?もっと言えば、キーワードや内容が似ていれば、業界など関係なく同じようなコンテンツができあがります。
こうしたコンテンツをつくり続けても上位表示の厳しい戦いを続けなければいけないし、内容での他社との違いもつくれないので、読者にしてみたら読んでいても面白くないわけです。
キーワード対策や上位表示のことばかりを考えているうちに、なんのために情報発信をするのかがブレてしまうことが多いように感じます。
果たして、情報を発信することや上位表示が目的だったのかということです。
違いますよね。
目的は知ってもらうことだったはずです。
知ってもらうためのきっかけとなるだけではなく、自社のこと、商品やサービスのことをちゃんと知ってもらえるようなコンテンツをつくらないとダメなんです。
実際には、知ってもらおうとすればするほど、似たような情報ばかりのサイトになってしまいがち…というのが実情です。
でも、ちょっと考えてみて欲しいのです。
他社との違いがないコンテンツはあなたの会社のWEBサイトに本当に必要なのでしょうか?
本当に伝えたいことは何か。思いを込めたコンテンツをつくろう
キーワード対策も大事だし、コンテンツを通じてどんなメッセージを伝えるのかも大事です。
どっちが欠けてもWEBサイトの活用はなかなかうまく進まないものです。
機能するコンテンツをつくるためには、コンテンツごと、ページごとにコンセプトを決めて作り込むことです。
キーワードだけではなく、思いを込めてコンテンツをつくっていけば、競合との違いを持った独自の情報となります。そして、それこそがお客さんが本当に読みたい、欲しいと思っている情報なのです。
そうしたコンテンツをつくるためには、本当に伝えたいことは何なのかをしっかりと整理することが必要です。
本来、情報を網羅するとは検索にかかるように文字数を増やすことではなく、本当に伝えたいこと、知っておいて欲しいことを整理することですし、これこそが質の高い情報そのものです。
もし、質の高い情報が具体的に何を指すのかがわからないとしたら、もう一度お客さんのことを考え、自分たちが伝えるべきことは何のかをもう一度考え直すことです。
そこからスタートしてコンテンツをつくれば、自然に質の高い情報になっていきます。
これまでたくさんのWEBサイトやコンテンツのプロデュースをしてきました。マーケットや技術は変化し続けますが、思いや熱量こそが「伝わる」ための条件だというのは変わらないものだと確信しています。
キーワードありきでコンテンツや記事を書くのではなく、ユーザーのニーズに基づいて伝えたいことをコンテンツ化、記事化していくのが本来の順序です。
キーワード選定とは、コンテンツの企画を進める時に「どういうキーワードを使えば読んでもらうきっかけを作りやすくなるのか」を合わせて考えるということです。
投稿者プロフィール
- プロデューサー・クリエイティブディレクター。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルートグループ、オン・ザ・エッヂ、ミツエーリンクス、博報堂アイ・スタジオを経て独立、株式会社ブリッジを設立。徹底的なユーザー視点でのWEBサイトの構築やコンテンツ制作を通じて事業課題の解決を支援している。
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