白い背景と観葉植物

はじめまして、BRIDGEディレクターの古田です。

BRIDGEに入社して、よくいわれる言葉があります。

「デザイン思考」

今回は、このデザイン思考とホームページ制作との関係性を考察します。

デザイン思考とユーザー視点

デザイン思考。サイトを検索したり、本を読んだりしましたが、
正直、わかるようなわからないような(笑)
※ちなみに、BRIDGE社には「デザイン思考」を学べる漫画を借りられます。

具体的なフレームワーク以上に、マインド的な要素が強い言葉なのかもしれません。

そんなデザイン思考において大切なものとされているのが「ユーザー視点」です。

実際にユーザーはどう感じ、どう考えているのか。

考え方に個人差はありますし、何がヒットするかはやってみないとわからない部分も多いです。
でも、少なくとも、ユーザー視点を意識していなければヒットもなにもありません。

もっと使えるもの、ちょうだいよ

「ユーザー視点」で思い出した昔話をここでひとつ。

わたしが小学生だった頃。

姉が誕生日ということで、なけなしのお小遣いで誕生日プレゼントを買ってあげることにしました。

予算は100円。

当時のわたしは100円ショップの場所を知らなかったので、近所のかわいい雑貨店でプレゼントを買うことにしました。

予算が予算なので、買えるものは限られています。

選択肢は、全部で3つ。

  1. 小さいスプーン
  2. ハンカチ
  3. 造花

幼いわたしは一生懸命考えました。

スプーンは家にある。壊れてもない。だから、いらない。

ハンカチも家にある。これも、いらない。

造花は家にない。…はっ、これか!

ということで、造花を買うことに決めました。

選定基準は、家にあるかないか。
今考えると、プレゼントとはなんぞや、と思うほど意味不明な基準ですが、当時のわたしは「やってやった、いい買い物をした」とすら思っていました。

さて、いよいよプレゼントを渡します。

わたしもドキドキ。姉もドキドキ。

いざ…!

包装紙を開けた姉の顔が未だに忘れられません笑

「…いらない。」
と返却されてしまいました。

そりゃ、選定基準が選定基準だったので、当然の反応だったのですが、当時のわたしには強い衝撃でした。
「えっ、、なんで??」

「もっと使えるもの、ちょうだいよ。」
これが姉からの答えでした。

ユーザー視点を想像し観察する

その一件から、わたしのプレゼント選定は、人を観察することから始まります。

その人が困っていることはないか、何をあげたら役立つか。
そうして選んであげたものは、その人が意識的に「ほしい」と思っていなくても、「え、これいいじゃん」なんて、気に入ってもらえたりします。

当たり前ですが、自分の期待や欲求を満たしてくれないものに人は見向きもしません。

今お話ししたエピソードは、あまりにも稚拙な経験談でしたが、お客様とホームページの内容を練る中で、「サービス提供側」と「ユーザー」との間のギャップに気づかされます。

サービスを提供する側は、自分のサービスに誇りをもっているので、「このサービスを提供したい」という強い思いをもっていらっしゃいます。

実際に、それは素晴らしいサービスなのですが、サービス提供側の視点だけでは、それがうまくユーザーに伝わっていないことも多いのです。

ユーザーの望みは何か。
それに対して、何を提供できるのか。

ここをいかに掘り下げ、表現できるかで、ユーザーを引きつけられるホームページになるか否かが決まってきます。

ユーザー視点で考えられたホームページこそ、正しくサービスの価値・魅力を伝えることができる。

わたしは最近こう思います。